おはようございます!
高校教員のたこぽんです!
『書く習慣』1ヶ月チャレンジ21日目!
今日のテーマは「これまでで1番のチャレンジ」です。
私の今までの人生の中で1番のチャレンジは「教員を目指すために仕事を辞めたこと」ですね。
現在でこそ、公立学校の正規教員をやっていますが、一時期は仕事もなく全く安定していない立場でした。
モヤモヤした社会人経験
大学卒業後。
私は予備校に就職しました。いわゆる講師という形で授業をやるのではなく、進路指導スタッフという形でした。
担当の生徒を持って進路指導をしつつ、塾生を集めるための営業、先生方が授業を進められるために校舎運営をする。
「担任+営業」というような感じの仕事でした。
なかなか芽の出ない新人でした。
営業もできない、かといって、すごい進路指導ができるわけでもない。
取り立てた成績も出さないまま、年月は過ぎていく。
さらに毎日忙しく残業続き・・・。
先輩たちも夜遅くまで残業していたため、自分の仕事が終わったからといって退勤できる雰囲気ではありませんでした。
しかも、土日は校舎の生徒募集イベントのため、他の友達と会うこともできない。
そもそも週1で休めるかどうか。
先輩たちを見ていると1ヶ月休みなく連勤なんていうのもザラにある・・・。
正直なんでこんなことやっているんだろう?
このまま、あの死んだ目をした先輩たちのように、自分もなっていくのだろうか?
モヤモヤとした気持ちを抱えつつ、かといって辞める勇気もないまま、3年間が過ぎていってしまいました・・・。
きっかけは・・・地震
そんな生活を変えるきっかけとなったのが、地震でした。
2011年3月11日の東日本大震災です。
私の所属していた校舎は全面ガラス張りのおしゃれな校舎。
しかし、この地震がきっかけで、柱ガラスの一部が破損。
このままこの校舎を継続していくことは安全上困難、ということで閉校が決まりました。
そこで、私たちの校舎スタッフは別の校舎に移ることになりました。
自分も別の校舎に移ることになったのですが・・・。
なんというか、今の校舎以外で働いている自分の姿が思い浮かばなかったんですね。
そして、なんとなく夢として持っていた「吹奏楽部の顧問をやりたい」という気持ちが明確になってきました。
今まで、部活の顧問になるために教員になるなんて良くない、と勝手に思い込んでいました。
しかし、震災の映像などを見て、自分が好きなこと、やりたいことをやらないと、誰だっていつ人生が終わるかわからないと実感したんですよね。
思い立った翌日には退職の意思を伝えて、晴れて自由の身となったわけです。
後先も決まってない中、辞める
しかし、何も決めないまま辞めたので、当たり前ですが教員になれるアテもありません。
その年の教員採用試験は終わっていたし、まずは授業をするために予備校のアルバイトなどを探しました。
それと並行して、私立学校の非常勤講師や、来年度の専任教員の採用試験を片っ端から受けていきました。
本当に何もない状態、無職の状態でのスタート。
収入がなくなってお金は減っていくのになかなか仕事は決まらないという、きつい生活が続きました。
かなり精神的に追い込まれていきました。
この時、「自分は安定していない状況でチャレンジするのには不向き」なんだなということを実感しました。
そういうリスクをとって、あえて不安定な環境に身を置いた方が成果が出る方もいますよね!
しかし、明らかに自分は、そのような性格ではないな、というのが、この経験から学ぶことができました。
だからこそ、ある程度の安定している中でのチャレンジをしています。
教員をしながらブログなどの今後副業につながる(かもしれない)ことをやる、というスタンスは、まさにこの経験からです。
もちろん、今の教員という仕事を辞めて新しいチャレンジをした方が、時間的メリットは大きいです。
しかし、私はそんな不安定な中だと、精神が揺らいでしまいますますチャレンジができなくなる。
そんな性格だと思っています。
自分の性格をわかっておくことは大事だなと改めて実感した時期でした。
さて。こんな精神が不安定な中、大学時代から付き合っていた彼女からフラれるという追い打ちが・・・。
確かに、社会人になってから忙しい日々を送っていて、なかなか会えなかったのもあります。
もっと頻繁に連絡を取ったり、こちらから気遣ってあげれればよかった。
今ではそう思えるのですが・・・。
1番支えて欲しい時期でもあったので、相当辛かったのを覚えています。
捨てる神あれば、拾う神あり
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
夏休み中に私立学校の産休代替の臨時任用教員の求人に応募。
「9月から来てほしい」とのお返事が!
晴れて、その年の9月から臨時任用の教員として半年間、学校で働けるようになりました。
今思えば、この時期にもっと色々な業種の求人にチャレンジしてみればよかったのですが、その当時はそんなに前向きに考えられず。
そちらの私立の学校で採用してもらい、教育実習以来、初めての教壇に立ったわけです。
臨時任用教員としての学びは大きかったですね。
私と同じよう境遇の若手の先生方もたくさんいらっしゃいました。
教員採用試験を受けながらその私立の非常勤や臨時任用として働いている先生方ですね。
仕事量から見ると、正規の職員以上に働いているのに、給与は全然低い・・・。
それだけの仕事量をこなしているので、教員採用試験の勉強時間が割けず、なかな受からない・・・。
このような非常勤や臨時任用の先生方が今の教育業界を支えているのだなと実感しました。
おかげさまで翌年も非常勤講師として雇ってもらうことができ、この年に受験生の日本史の授業を担当。
この年に受験生を教えた経験もあり、この年に公立学校の採用試験で合格!
これ以降は、公立高校の日本史教員として勤務することとなったのです。
これらの経験から学んだことは「人生はノーペインノーゲイン(まず支払わなければ得ることはできない)」ということ。
正社員を辞めなければ、夢に見ていた教員にはなれませんでした。
そして、支払うことには痛みが伴うこと。
自分の痛みの許容量を理解できたこと。
私の場合「仕事を辞めてから転職をする」ということは、精神的な不安から、もう2度とするつもりはありません。
何かチャレンジする場合、ちゃんと保険をかけた上でやっていきます。
その方が自分の精神衛生上、安定することができるからです。
ここは人によってリスクの許容度が違うので、自分自身で確認しておいた方がいいですね。
以上、皆さんの人生の決断のご参考になれば!
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