おはようございます。
高校教員のたこぽんです!
先週末、京都検定を受けてきました!
私は関東在住ですが、家族の許可を得て、週末で京都まで遠征!
京都検定を受験してまいりました。
京都観光を含めて。笑
今日は京都検定3級受験までのスケジュール、勉強方法をお伝えします。
また私自身は高校で日本史を教えているのですが、教員が京都検定を受験してよかったこともお伝えできれば!
受験を考えている方、資格試験の勉強方法を探している方の参考になればと思います。
受験までのスケジュール
私は関東圏在住のため、7月の試験は京都まで受けに行く必要があります。
京都観光検定は7月は京都のみ、12月は京都と東京で開催しています。
受験を考えている方、特に7月は京都のみなので、お気をつけくださいね!
2023年度のスケジュールをあげておきます。
ぜひ受験の参考にしてみてください!
7月受験
試験日…2023年7月9日(日)
申し込み…2023年5月1日(月)~5月31日(水)
試験会場…京都のみ(私は京都JAビルでした)
12月受験
試験日…2023年12月10日(日)
申し込み…2023年8月18日(金)~10月23日(月)
試験会場…京都、東京
詳しくは京都検定HPの実施要項をご確認ください!
勉強方法
さて。京都検定に向けての勉強方法としては、以下の3つを進めていきました!
①テキスト
まずはテキストの購入から。
京都検定にはテキストブックがあって、3級の場合90%以上がこのテキストから出題されます。
かなり細かく情報が書かれており、日本史教員をやっている自分でも「へぇー!そうなんだ!」と思うことばかり!
テキスト購入は各書店に注文をお願いするか、公式サイトから注文する方法があります。
私は、公式サイトから注文してしましました!
さて。意気揚々と勉強を始めたわけですが・・・。
テキストだけでは情報量が多すぎる・・・。
これだけでは、どの範囲がどのように出題されるかがわからず、対策が取りにくい・・・。
読み物としては、さまざまな情報が載っているため、飽きずに楽しいんですけどね〜。
いかんせん、「試験対策」となると、情報量が多すぎてどこから対策をとっていいのかわからない。
そこで新しく導入したのが過去問です。
②過去問
さらに試験対策のため過去問を購入しました。
私は紙の過去問を購入し、iPadにスキャンして解いていました。
ちなみに、京都新聞のサイトでは京都検定の過去の全問題と解答を見ることができます!
(こちらは第20回3級の問題と解答)
これを何度もやることで「どのような問題が出るのか?」を理解しました。
資格試験や検定試験を受験をする上で、過去問対策をするのは超重要。
というのも、京都検定3級は「100問中70問以上で合格」と基準が決まっています。
これは毎年変わらない。
ということは、出題者側としてはある年だけ難しくしすぎることはできないのです。
その年の試験を難しくしすぎてしまい、受験者の多くが不合格となってしまうと、当然その年に受験した受験者から不満が出ますね。
そうなると、ある程度正答率の高い毎年決まった問題を出さざるを得ないのです。
今回の試験でこんな問題が出題されました。
(100)今年20周年を迎える京都・観光文化検定試験の中で最も多く解答となった、紅しだれコンサートや京都薪能が行われることでも知られ、桓武天皇と孝明天皇を祭神とする岡崎にある神社はどこか。
(ア) 松尾大社 (イ) 平安神宮 (ウ) 下鴨神社 (エ) 八坂神社
2023年度 第22回 京都・観光文化検定 3級
こちらの解答は「(イ) 平安神宮」です。
つまり公式に、平安神宮は何度も回答として出されている、ということなんですよね。
確かに、私も過去問を解いていて「この解答も平安神宮か〜」と思った覚えがあります。
このように聞き方は変わるけど解答は同じ、という問題が多く出題されるのです。
それらの問題は、過去問を解いていくことで掴むことができます。
受験では「みんなが解けない難しい問題を解く」より、
「みんなが解ける易しい問題を間違えない」方が大事。
私が常々、生徒に言ってきたことです。
これは資格試験においても同じですね!
③3級虎の巻
最後に、ダメ押し的な意味で導入したのが『3日でマスター 京都検定3級 虎の巻』です。
こちらの書籍は、京都検定が公式に出している3級対策本で、3級に出やすい情報のみが載っている書籍です。
過去問対策まででも十分かな、とは思ったのですが、念のため購入。
導入してよかったのは、A5版サイズで薄くてコンパクトなため、いつでも持ち歩いて、軽く確認ができた点。
あとは、公式テキストより平易な文章でまとまっているため
「誰かに対して軽く説明する時はこのくらいの分量でいいな」と確認できました。
私は将来、史跡などの観光案内のボランティアや仕事ができたらいいなと考えています。
その時に「知らない人にいかにわかりやすく情報を伝えるか?」という視点は重要ですね。
そのための参考になったのが「3級虎の巻」でした。
教員が京都検定を受験するメリット
さて。受験が終わった今、教員として京都検定を受けてよかった点をお伝えします!
①京都観光がさらに楽しくなった!
せっかくの京都。京都検定を受けるだけで帰ってしまうのはもったいない!
ということで、京都観光をして帰ってきました。
今までなんとなく観光に来ていた時と、京都の街を見る目が変わりました。
花街の一つ、先斗町(ぽんとちょう)の名前の由来はポルトガル語の「先端」という言葉からきている。
鴨川沿いに所狭しとお店が並んでいる様子を見ると、確かに「先端」に密集している感じだなと。
東山のあたりは皇族や貴族たちの別荘地だった。
今では建物がたくさん並んでいてわかりにくいけど、道に注目すると坂道が多い。
昔は坂道に建物を建てることは難しかっただろうから、このあたりは何にもなかったなんだろうなとか。
知識を持った上で観光をすると、また違った視点で街並みを見ることができて楽しいですね!
②日本史の授業を教える上で役に立った
日本史教員としては授業でも役に立っています。
日本史を教えている時、ちょっとした豆知識を教えてあげられると、生徒の食いつきがいいですね。
祇園祭はもともと「御霊会」(ごりょうえ)という、平安時代の怨霊信仰が元である。
平安時代、疫病が流行していて、疫病を起こす神様の怒りをおさめるためにやっていたのが「御霊会」。
疫神をお祀り(おまつり)したのが「祭り」の原型である。
ちょっとした知識を得ることができる京都検定は、教員にとってはいい勉強になりますね!
③受験生の気持ちがわかった
そして、何より良かったのは、久しぶりに「試験を受ける側」の視点なれたことです。
教員を長い間やっていると、どうしても「試験を出題する側」の視点になってしまいます。
そうなると、生徒に対して「なんでこんな問題もわからないんだ?」とか
「授業中にこの問題解説したのにできていないなぁ…」と思ってしまいがち。
自分自身が試験勉強をしていると「こんな情報、どこにテキストの書いてあるの?」とか
「この出題だと、これと勘違いしてしまうよ!」と思ったり…。
この辺りは、教員としてテスト出題者として気をつけないといけないな、と再実感。
テストを作る時、生徒にできる限りわかりやすく、出題の根拠を示せるようにしておかないとなと思えました。
そして何より「合格するかどうか?」のドキドキ感を久しぶりに味わうことができました。
…という記事を書いているうちに今回受験した問題の解答が京都新聞のHPにアップされました!
自己採点の結果は・・・
82点!
合格基準は70点なので、とりあえずマークミスなどしていなければ合格でしょう。
結構わからない問題も出たので、試験当日は焦りましたがなんとかなりそうです!
皆さんもご興味あれば「京都検定」受験してみてください。
京都の街の魅力を再発見できるのでオススメですよ!
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