おはようございます!
高校教員のたこぽんです!
『書く習慣』1ヶ月チャレンジ27日目!
今日のテーマは「誰かに言われた大切な言葉」です。
私が公立学校教員になって初めて吹奏楽部の顧問になった時。
ベテランのA先生が一緒に組んで、部活を見てくださいました。
その先生の生き方が、公立学校教員としての一つの目標になっています。
初任校で一緒に組んだ先生に言われた言葉
A先生は自分の好きなことはとにかくやりきる先生でした。
吹奏楽部の顧問でしたが吹奏楽経験は、ない方でした。
しかし、色々な部活指導をなさってきたため、生徒の組織指導には長けていらっしゃいました。
私は吹奏楽経験があるので技術指導は私。
部活動のマネージメントはA先生。
という感じで棲み分けつつ、部活指導を行なっていました。
旅行がご趣味で、少しでも休みの日があると旅行に行っていました。
特に夏休み、冬休みなどの長期休みになると海外旅行へ。
「俺は本業が旅人(たびびと)、教員は副業だから!」
とおっしゃってました。
仕事に関しては割と適当な部分もあり、同僚の先生からはちょっと煙たがられている部分もありました。
しかし、そんな部分も魅力で「なんでも完璧先生」という近寄りがたい感じではなく、「ちょっと抜けてるおじさん」という愛されキャラ。
その率直な性格から、ご定年に近く生徒から歳がかなり離れているにも関わらず、すごく好かれていました!
1.自分のやりたいことは、思いっきりやる
2.やらなくていいことは、やらない
3.やりたくないけど「やらなければいけないことは効率的にこなす」
なんでも頑張ってやってしまいがちな自分にとって、この言葉の特に3つ目はすごく重要な気づきでした。
なんでも一生懸命やろうとしていた若手時代
私はどちらかというと完璧主義です。
仕事が来ると「意味がない」と思っていても、できる限り完璧を目指していました。
教育委員会からのアンケートとか、例年通り出せばいい職員会議の資料とか・・・。
若手の頃は、これらの仕事にやたらと時間をかけてしまい、遅くまで残っていました。
さらに、これらの枝葉の仕事ばかりに時間を取られてしまったため、最も大事な授業準備に時間を取れずにいました。
ある意味で授業準備ができていなかったら自分が苦しむだけ。
いくらでも後回しにすることができてしまうわけです。
しかし、A先生の上記の言葉を聞いて自分は間違っていると認識しました。
A先生、適当な部分もあり、職員会議に出す資料の「てにをは」が多少間違っていたりします。
でも、生徒に対しての対応は絶対に間違えることなく、真摯に向き合う時間をとっていました。
私とは頑張るべきベクトルが違ったわけです。
私は、どこにでもいい顔をしようとして、結局最終的に崩壊・・・。
対してA先生は最初から「自分のやりたいこと(生徒対応)」に全振りしている。
その代わり、自分のやりたくないことは、徹底的にやらない。
やらねばならないことはできる限り「心を入れずに」効率的にこなしている。
周りからは「適当」と思われていても、本人の信念のもとやるべきことには時間をかけているのです。
単純に「かっこいいな」と思いました。
そして、この姿勢って公立高校の教員にはすごく必要のことなんじゃないかなと。
身分保証されている「公立教員」だからこそ、思いっきりやりたいことをやった方がいい
公立高校の教員ってすごく恵まれていると思います。
・ある程度自己判断できる高校生という年齢の生徒を指導している
・自分の好きな専門教科を学び、それを仕事に活かすことができる
・部活動顧問など自分の経験を活かし、自分の好きなことを広めることができる
しかし、これだけ恵まれている環境を活かすも殺すも自分次第なところがあります。
これに気づかず「全てを完璧にやろう!」なんて思ってしまうと、一気に潰れます。
どうしても教員になってから最初の頃は何でもかんでも完璧にと思いがち。
でも、教員の仕事はいくらでも発生してキリがありません。
だからこそ、自分の中でやりたいことを「しっかりと選ぶ」意識が大切です。
教員がやりたいことをやりきっている姿は、生徒にもよい影響を与えます。
生徒にとって「最も身近で働いている大人」って教員と親ですからね。
教員自身がいかに楽しんで働いている姿を見せるかってすごく大事。
教員の先生方って、真面目な方が多いので、どんな仕事でも完璧を目指しがち。
そんな先生方だからこそ、あえて自分の「やってみたいこと」を積極的に選ぶ。
やらなければいけないことはあえて「こなす」という生き方をしてみませんか?
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